チャプター6 あとがき
愛する安倍晴明と袁坊屋の新作ストーリーを紹介します。
文春編の第5話です。
朝日新聞社刊「成成記」を含めて全6話。
絵本版の「清明の腫瘍」(文春版)を加えると「陰陽師」の第7話となる。
『陰陽師』にとって2001年は重要な年。
春にはNHKで全10話のオリジナルテレビシリーズ「陰陽師」が放送され、秋には映画「陰陽師」も公開される。
テレビドラマで言えば、晴明を演じるのはSMAPの稲垣吾郎さんで、フレッシュな晴明だと思います。
映画に関しては、すでに制作会社に晴明役の野村萬斎さんのキャスティングを依頼しているため、制作会社はドラマの全キャストを制作会社に委託している。野村萬斎さんが映画に出演することになったので、テレビシリーズで晴明を演じる役者を私が差し挟むとしたら、私としてはやり過ぎです。その結果、テレビドラマで言えば、晴明役を稲垣吾郎さん、ミナモト役を杉本哲太さん、ハニーバグ役を本上真奈美さんが演じるなど、とても良い配信となりました。脚本に関しては、TV版には関わっていません。この点に関しては、私は原作者ですが、テレビ版の部分は皆さんと同じで、視聴者の視点にすぎません。
映画で言えば、萬斎さんに晴明を演じていただけるのは本当に素晴らしいことです。
伊藤英明さんの坊やが雄大で、真田広之さんの道順も抜群です。
監督は瀧田洋次郎さん。
野村萬斎の『晴明』で、ここまで役者と役柄がマッチした例は、最近では珍しいはずだ。同じ時代に野村萬斎という俳優がいるというのはラッキーなチャンスだった。
俳優の野村萬斎さん(別記事に書いています)は、舞台に立つだけで舞台成立の条件を整えてしまう。
萬歳さんがこの映画に出演してくださったことに心から感謝しています。わがままですが、ラストのワンサイさんのダンスのシーンだけでもこの映画は見ごたえがあると思います。
繰り返しになりますが、ここでこの件について話すことは、他の出版社の本を宣伝していると思われますが、朝日ソノラマから出版されている小説「キメラ」シリーズを読んでください。
このあとがきはまさに私が話したいことです。
「陰陽師」シリーズは16年以上にわたって書かれ、小説の「キメラ」シリーズも長い間書かれてきました。
物語のあらすじは、この世に存在しない獣を隠し持っている何とも美しい青年がいて、時折、青年の体から獣が現れ、青年を極度に苛立たせます。
この一連の物語も約20年続いており、『陰陽師』同様、まだ終わっていません。
個人的には『キマイラ』の一連の物語はナイトメア・バクの作者の要素をすべて含んでいると思います。
書店で立ったまま読めますので、ぜひ読んでみてください。
『陰陽師』を読んで面白いと思った読者は、『キメラ』シリーズにも興味を持ってくれると思うからです。
一言で断言するなら、これは恐ろしく長い人生の旅の物語です。
しかし、その話はとても興味深いものであることは保証できます。
今回は陰陽師5記事をお楽しみください。
2001 年 11 月 27 日
小田原優
ドリームピローバク